私は河川監視や放流警報、ダムの放流ゲートに関わる電気設計を中心に行っています。この仕事は普段は分かりにくいですが、最近増えている自然災害を未然に防ぐことや、日々の安全な飲料水、工業用水の提供になくてはならない黒子のような仕事です。
日本にあるダムは昭和の時代に建築されたものが多く、これからはリプレースがとても多くなってきます。特に温暖化の進行など気候変動にも対応してなくてはいけない。また、ダムと言っても国のものもあれば、自治体が建築したものがあり、それぞれ色んなネットワークと繋がっています。
ですから、建屋や設備の設計だけすればいいわけではありません。物理的な堅牢さだけではなく、セキュリティを考慮に入れた堅牢さも求められます。これは時代と共にどんどん進化している領域です。
実は私は最初にマンションの設備設計をしていました。しかも、学校ではデザインが専門だったりします。何があるか分からないものですね。デザイン→設備→電気、しかもインフラ。もの凄く専門が変遷しています。
でも、共通するのは「黒子」であること。仕事をやっていて「黒子だからこその格好良さ」を感じているんですね。裏から支えるってカッコイイと思いませんか?
専門性が変わることについては、別に不安になるというよりも新しいことを知ることができる嬉しさの方が強いです。なんでこうなっているんだろう?とか疑問に思う。そしてその疑問を調べたり、聞いてみたりしながら一つ一つクリアにしていく。この過程がもの凄く楽しいです。
例えば、電気の分野でいくと、これまた色んな専門を持っている人がおり、高圧から弱電まで幅広く対応できるので、疑問に思っても答えてくれたり、ヒントになることが沢山あるんです。
実際、うちの会社でももの凄く成長している人は、自分で疑問に思って調べる人。だから、唯々諾々と言われることだけをするのではなくて、疑問に思って行動に移せる人になってほしいなと思います。 社内の雰囲気ですか?自由なので居心地いいですよ。何がといわれても、ちょっと表現しにくいですが、やるべきことをやっていればそんなにうるさく言われることもありません。また、適度に社員間でも繋がっている。ちょうど良いというのでしょうか?私にはとても合っている文化ですね。